よだれエビ

巷で人気のエビを買った。

よろしく

ポテは慎重派なのですぐには近寄らないかなと思いつつ差し出してみたところ、スンスンとにおいを嗅ぎ、次の瞬間がっちりと抱え込んだ。

こうして…

こう!

大喜びでべろんべろんに舐め回している。これは良い買い物をしたなと思った。その数時間後、エビはよだれと毛にまみれた姿でベッド下に打ち捨てられているのが発見された。ポテはエビに対する一切の興味を失っていた。もはやにおいさえ嗅いでもらえないよだれエビを横目に見ながら、人間は夕食のよだれ鶏を食べたのであった。

ごちそうさまでした