私はポテと出会うまで猫と暮らしたことがなかったが、猫ってこんなふうかしら、聞いていた話と違うなぁと思うことがある。同居人は生まれた時から家に2匹の猫がいて、十数年を一緒に過ごしたが、やはりポテには猫らしくないところがあるという。
例えば、ポテは吐かない。猫は自分を舐めて毛繕いをするのでちょくちょく毛玉を吐くものだと思っていたのだが、ポテは一度も毛玉を吐いたことがない。そもそもあまり熱心に毛繕いをしない。元々は歯肉炎が辛かったのだろうが、全抜歯して口内環境が改善してからも、ちょいと前足を舐めるぐらいで満足している。
それに、どこを撫でても嫌がらない。お腹も尻尾もヒゲも平気でいつまでも触られている。爪切りさえも嫌がらない。以前リラックスしているポテの前足の爪を1本切ってみたところ、伸びをして喉を鳴らし始めたので驚いた。猫の爪切りは高難度のミッションだと聞いて緊張していたので、正直これはとても助かっている。
うちの愛猫は猫らしくない。だとすると、愛、そのものなのかもしれない…なんてね!